転倒予防のために 髙栁 孝行医師
老化は脚からといわれます。加齢とともに筋肉,神経,関節,バランス能力が衰えると転びやすくなります。骨粗鬆症も増えるため軽い衝撃でも骨折してしまうことがあります。
骨粗鬆症などによる転倒は要介護の原因として認知症や脳卒中に次いで割合が高く、その予防に留意する必要があります。
骨粗鬆症の進行を知る手掛かりとして、身長が20代の頃に比べて2㎝以上縮んでいたら要注意で、4㎝以上縮んでいるようでしたら治療が必要です。
特に女性は閉経を境に骨量(骨密度)が減少することが知られており、骨の強度が低下して骨折のリスクが増大した状態を骨粗鬆症とといいますが、男性でも女性ほど急激ではないものの加齢とともに徐々に骨量の減少をきたします。
骨を丈夫にするにはカルシウムやコラーゲン、ビタミンDといった栄養素が欠かせません。また年を重ねるとどうしても粗食になりがちですが、粗食は老化を早め、筋肉や骨量が減ってきます。老化を少しでも先延ばしするには筋肉や骨の材料にもなるたんぱく質も欠かせません。バランスのとれた食事が必要です。
また骨粗鬆症、転倒予防には運動も欠かせません。座りっぱなしの時間を減らし、こまめに身体を動かすことも心掛けて下さい。
特に高齢の方は日頃、身のまわりの障害物に注意し、転倒予防に気を配って下さい。