『食中毒に注意を』
夏は食中毒の季節です。高温多湿で細菌が増えやすいです。よく知られているO157など細菌性中毒は5月頃から8月にかけて増え続けるといいます。食中毒というと集団発生が話題になりますが、家庭でも起きることであり、注意が必要です。
食中毒の一般的な症状は発熱、悪心、嘔吐、腹痛を伴う下痢などですが、症状がひどい場合は早めに受診する必要があります。
食中毒の予防の基本はなんといっても手洗いです。調理前、食事前に十分手を洗う。調理器具もよく洗う。ふきんやスポンジも使い終わったらよく絞って乾燥させる。時折熱湯消毒もいいでしょう。
食材によっては十分な加熱、均等に火を通すこと。料理は調理後すぐに食べ、作り置きは避けたいが、残す場合は冷蔵庫で保存。冷蔵庫内でも菌は増殖が止むわけではないので過信は禁物です。調理をあずかる方々には今さらということですが、適切な衛生管理で健康な夏を過ごしていただきたい。
大戸診療所 髙栁孝行