帯状疱疹について 髙栁 孝行医師
帯状疱疹を防ぐワクチンが今年度から65歳の人を対象に定期接種となり、費用の一部が公費で助成されます。経過措置として70、75、80、85、90、95、100歳になる人も対象になります。
接種できるワクチンは2種類で「生ワクチン」は1回接種、効果は8年くらい。「不活化ワクチン」は2回接種で効果は最低11年以上といわれています。
副反応としては接種部位の発赤、かゆみ、腫れや、筋肉痛、倦怠感、発熱などが報告されています。
帯状疱疹は水疱瘡のウイルスが原因で水疱瘡が治った後も神経に潜伏し免疫の働きが落ちると活性化して発症します。50歳頃から急増し、80歳までに3人に1人が経験するといわれています。
帯状疱疹は全身どこにでも出ます。体の片側の神経に沿って皮膚に刺すような痛みや発疹、水ぶくれ、腫れなどが生じます。
かつては発症しても生涯に1度きりといわれていましたが、免疫の働きが落ちて再発することも5~6%に見られるようです。
帯状疱疹の発症には免疫機能の低下が関係していることが知られており、日ごろから充分な休息を取り、疲労やストレスをためない規則正しい生活を送り、運動やバランスの良い食事などに心掛けてください。